ステアリング・センタ・パッド (少しばかり安全性)

 


NA6CE発売時の唯一選べたオプション・グレードがスペシャル・パッケージ。これは標準車に
 ・パワーステアリング
 ・パワーウィンドウ
 ・5本スポーク14インチ5.5Jアルミホイール
 ・MOMO社製革巻ステアリング

がセットされたオプションでした。

中央にEUNOSの文字のあるこれが、そのオプションのステアリング。直径365mm、MOMOにしては細身のグリップです。手に馴染むのでずっと使ってきました。



センタ・パッドを外すとMOMOのマークのホーン・ボタンがちゃんと入っている憎い設定。

(このホーン・ボタン、国内用ではないので車検用のラッパのマークも入ってません)

 


社外品ステアリングに思うこと

日常はこの純正MOMOで良かったのですが、ジムカーナとかでクリクリ回すにはちょっと直径が大きい…気がしてきて、MAZDASPEEDの350mmのものに交換しました。


そこで気になるのが、このアルミ素材剥き出しのエッジ。昔の友人が事故でここに顔突っ込んで額を縫ったりしてるので、どうもなぁ…というのがあったのも今まで純正ステアリングを使ってきた理由の1つでもあります。

現在の車両はエアバッグが付いてて当たり前ですが、NA6CE当時はオプションにも無いのが普通な時代でした。

 

そんなこと言い出すとキリ無いんですが、気になるものは気になる(^ ^;

ついでにボスについて。純正のボスはこんな形状しています。これはクラッシュ時に過大な力が加わる(つまり人体が突っ込む)と、潰れて力を逃がすためです。

ステアリング・シャフトも車体前部が潰れた時にコクピット側へ突出しないコラプシプル(衝撃吸収)構造が採用されるのが普通です。

市販品のボスは、アルミの塊りのものが一般的です(衝撃吸収タイプも有りますが、店頭には無いことが多い)。NA6とNA8であればMOMO用もNARDI用も純正でありますので、純正のボスを使うのがお勧めですよ。


センタ・パッドを移植

無いなら作ってしまえ。というわけで・・・すが、ゼロから起こすのは大変なので純正MOMO用センタ・パッドをMAZDASPEED用に改造。

当然そのままでは寸法が合いません。MAZDASPEEDのステアリングに対して、純正パッドは、左右に大きく、上側が大きいです。

 


まず、左右の表皮を破れないように丁寧に剥がして、左右の長い分だけパッドのウレタンをカッタで切り落とし、角を整形します。

切れ味の良いカッタであれば、簡単に切れます。

画像で解るように下側はちょうどピッタリ嵌りますが、上側の引っ掛かり部分がステアリングより上になって固定できません。
そこで、MAZDASPEEDのステアリングに溶剤が付かないようにラップで巻いて、パッド側にマスキング・テープで土手を作り、毎度お馴染み黒ゴム接着剤で引っ掛かり部分を盛り付けて作ります。

最初は、薄く広がってしまいますが何度も盛り付けて厚みをかせぎます。
ある程度盛り付けが出来た時点でステアリングから外し、ラップやテープを外して形状を確認します。足りない部分をパッドだけでさらに盛り付けていきます。

色々足したり削ったりして満足するまで気長にどぞです。

近所のホームセンタで売ってないんですけど・・・という問い合わせを時々頂くんですが、今回は東急ハンズで買いました。東急ハンズなら全国どこでも入手可能かも?です。

で、パッケージが一新されていて、「オープンカーの幌に!!」とか書いてあります(笑)


表皮は、完成した形状に合わせて、上手くカットし、耐熱性のある接着剤(夏場の車内温度、特に直射日光を受けるとすごい高温となるため)で貼り付けます。画像では、乾燥までマスキング・テープとホッチキスで表皮を固定してます。
右画像が完成したところ。


盛り付け部分をアップで。厚く盛ると数日乾燥させないと完全に硬化しないので注意。逆に1日経ったくらいであれば、手で整形出来ます。



純正のパッドと並べると左右でこれだけ短くなっています。
上下は裏側の引っ掛け部分を大きくしただけなので見た目は変わってません。


どんな感じ?


MAZDASPEEDの350mmステアリングと加工した純正センタ・パッド

もともとパッド無しのステアリングですから、パッドと段差が出来ますが、まずまずな感じ。

 

 

16July'07

inserted by FC2 system