NA8C純正のブレースバーを まりなちゃんに取りつけています。NA6CE前期型ですので、ロードスターのモデルチェンジの度に追加されてきた補強バー系は一切無い素
の状態でした。
ブレースバーはNA8Cから採用されたボディ補強で、シートベルトのアンカ間を左右に結ぶものです。
ボディ開口部を繋ぐわけですから、効かないわけがない?ですよね。
ファッションバーと違って左右を直線で結ぶのでバー自体の剛性もかなりあります(コの時型のファッションバーはたわむので、効果が薄
い可能性大)。
マツダの発表では、このブレースバーと6点止リア・パフォーマンスロッド、2点止フロント・パフォーマンスロッドを標準装備したNA8Cは、
発売初期のNA6CEに比べ、静剛性でねじり剛性で10%、曲げ剛性で30%もの向上を達成しているそうです。
効果は劇的ではありませんが、かなりの感動を呼ぶものです(?)。
乗ったとたん解ります。
ボディ後部の剛性がかなり改善されました。荒れた路面でコーナリング中にボディの後ろ半分がワナワナとしなっているような感覚が減少
しました。
まぁ、これでもNA8には及ばないんでしょうけど...(^-^;)、もう無しの状態には戻りたくないです。
シートのリクライニングは1ノッチ程度減少するようです(そこまで寝かせて何すんねん?? (^_^))。
とりあえず、入手出来ればお安くて効果の高いメニューだと思います。
SKIの時荷物が落ちてこないのだけでも十分役に立つし(^_^)
ブレースバーの取付
必要工具
・トルクス(星型のネジ)・ソケット(H−40サイズ) DHT(ハードトップ)の取付金具がある場合だけ必要です。
・ラチェットレンチ等
・ラチェット用の10cm程度のエクステンション
・17mmソケット
・16mmソケット
・17mmメガネレンチ
必要部材
・NA8C用純正ブレースバー
(買うと¥10,000程します。4点ロールバーを付けたNA8Cは取外す必要があるので、余っているはず!)
・純正ブレースバー用左右プラスチックカバー(買っても¥400程だそうです)
・M10×70ステン・ボルト(2本) (途中までネジが切ってある物を使いました)
・M10緩み止め付きナット(2個)
・10mm平ワッシャ(4枚)
(座面の広い物の方がGood!)
・10mmスプリング・ワッシャ(2枚)
手順
(1)内装を外します。
シートベルトアンカ部分を覆っているプラの内装を外します。当然ながら、幌は開け放って作業すると超楽です。
・ (1)トルクスで止っている、DHT用ラッチを取り外します。
・ (2)トノカバー用ボスを10mmスパナで外す。
・ (3)上記の横にあるプラ・ブッシュの中央を引っ張り外す。
・ (4)Bピラー上部のプラ・カバーを+ネジを緩めて外す。
・ (5)サイドシル部分のコ字型軟質プラ・モールを引っ張って外す。
・ (6)内装カーペットプラ・ボス(Bピラー内装に一番近い1個だけ)を−ドライバでこじって外す。
これで、内装のプラが外せる状態になります。
内装のプラのシートベルト・アンカー後部に、はめ込み部分(小さいコ字型のプラ)がありますので、まずこれを引っ張って抜きます。これを抜くとシートベ
ルト・アンカー の逃げが出来てプラ内装が抜けるようになります。
シートベルト出口には、シートベルトの擦り止めとして、ロ字型のプラが入っています。
これは内装のプラからずらして外し、ベルトにぶら下がった状態にしておきます。
内装のプラは金属の留め金(2つ)でボディに止っていますが、この状態で引っ張れば外れます(留め金を飛ばしてなくさないよう注意)。
(2)内部の分解
内装が外れたので、
・
シートベルトが巻き込まれないように(出て来づらくなるので)ベルトの巻き込みプーリの手前でガムテープで押さえる。
・ ベルトのプーリユニットを外す。
プーリーユニット上方の位置決めネジは10mmスパナで外せますが、タッピングネジなので丁寧に外さないとボディ側のねじがつ
ぶれてバカになってしまいます(片側ばかにしてしまいました...)。力を受けているのは下側のネジなので上はタッピングで十分なんでしょう(位置
決めしかしてない)。下側はインチサイズらしいのですが、16mmで合います。無い場合は、車載のプラグ・レンチが16mmです(ここまで、ばら
して夜にラチットのコマで合うのがないので、どーしようかと思った(^-^;))。
(3)バー取付
これで、ブレースバーが付けれる状態となりました。
ブレースバーを乗せると、ちょうど合う位置に穴が開いてますので、ここへボルトを入れます(本当にピッタリの位置で、全然無理無く付きます。左右の
位置もどんぴしゃ)。
シートベルトのアンカー部分はボックス構造になっているので、上と下からしか手が入りません。シートベルトのユニットを取り外したのは、これを取らな
いと下から手が入れれないからです。
下から伏せた箱の中に手を入れてナットを締めるような作業になりますので、メガネや平スパナではナットが締めれません。ラチェット等と延長の組み
合わせがベストです(100mmくらいの延長を使用しました)。M10のナットは17mmのコマで締めます。
緩み止めナットを使用すると、上のメガネ・レンチを左右に振るだけで、下から押さえているラチェットが働いてくれるので、楽でいいですよ(下はシー
トとボディに挟まれてレンチを振る場所が狭い)。
右図に概略を示します。
内装のカット
というわけで(何が?)、ブレース・バーが付いても内装のカットには美しさを追求すると、ちょっと二の足を踏みますが、細心の注意を 払って目をつぶりながらゴリゴリしました。
必要工具
・P(プラスチック)カッター
・通常のカッター
・先の細い使い古しのニッパ
Pカッターで筋堀りし、ニッパでパチパチ切ります。軟質プラスチックですので、ニッパだけでもPカッターだけでも十分作業できます。 仕上がりを気にしてPカッターで筋堀しましたが、取り付けるとブレース・バーでほぼ隠れてしまうので、ニッパだけで十分かもしれま せん。
カット箇所は(1)、(2)、(3)の3箇所です。
(1)内装上部
言わずもがな、ブレース・バー取付部分です。NA8Cと違って(NA8Cは取付ナットが溶接されていて下部からのナットが不要)下
からナットで止めてる関係上、あとから内装を被せないといけません。したがって、図1のようにコの字型に大きくカットするしかないで
す。
最初は○か、穴の後ろにヒレを付けて取り付けた後、完全に内装がかぶさっているようにしようと思いましたが、無理でした(-_-)。
R6(半径6mm)の半丸はブレース・バー末端のプラスチック・カバーのボスの逃げです。プラ・カバーを付けずにネジ頭が剥き出しでよけ
れば、不要です。って、ここまで来たら付けるよね?
(^-^;)
図1.車両左側の内装カバーを上面より見た図
(注:図の単位は全て[mm])
(2)内装内側
内装内側にφ7mmほどの円筒が2本生えています。これは内装の位置決め用と思われます。ブレース・バーが付くと、内装の
上部を横へ開いてはめれない(ブレース・バーが干渉する)ので、上の方の円筒をニッパで根元まで切り取ります。
美しさの追求のあまり(内は見えないって...)最初は切らなかったんですが...無理して内装をはめようとしたら、プラ
にヒビが...ゲゲゲ(>_<)。素直に切りましょう。
図2.内装内側概略図
(3)シートベルト・アンカー上部プラ・カバー
ブレース・バー左右のプラ・カバーを付けると、シートベルト・アンカー上部のプラ・カバーに干渉します。擦る程度なので、
そのままでもOKですが、左右に首を振るアンカー・カバーが毎日ゴリゴリ擦ると、どうせすぐ傷だらけでカッコ悪くなりそう
なので、アンカーのカバーにちょっとだけカットを入れます。
図3.全部付けたら最後に干渉が判明してショックの図
図4.の黒いとこを切り取ります。干渉するのはブレース・バー側(車両の中央寄り)だけですので、左右のカバーでカットする側
が違います。同じ側用を2個作らないようにね。
また、カットするすぐ上の内側にアンカーへ引っかかるプラスチックの爪が生えてますので、勢い余って切り落とさないように
注意。
図4.シートベルト・アンカー上部プラ側面図
内装の取付
さて、後は内装を取り付けるだけですが、一旦仮組みしてみて下さい。左右で微妙にずれています(したがって、上記カット寸
法も私の場合は...です。きっちり、隙間なく切りたい方は上記寸法より数mm小さく切って現物合わせしてね)。
特にブレース・バー左右のカバーのボスが入る半丸の切り欠きは余裕がありませんし、ブレース・バー側の穴とピッタリ合って
いると、プラのカバーがしっかり止まりますので、現物合わせでピッタリかブレース・バーの穴より多少小さ目にします。
うちのは、片一方だけ穴が大きくなったので、両面スポンジ・テープの助けを借りてます(テープがないとカタカタ...)。
ブレース・バーを固定しているボルトの頭に数mmの厚みの両面スポンジ・テープを貼り付けると穴が大きくてもしっかり固定
できます。
以上終わり。
これであなたのNA6CEも、まぁNA8Cみたい〜
ヲイヲイ (゜゜)☆\(^^)
実際に、言わないと誰も後付けのパーツだとは解りませんよ!
メーカじゃないので保証は無しよん〜。
22May'99