シートポジションを下げる

 

NARニッケイのスポーツシートでヘルメットを被ると僅かに幌骨に干渉します。
私の身長は166cmでさほど座高が高いわけではないのですが、NARのシートは純正に比較してさほど座面が下がるわけではないので、まぁ致し方ないとこでしょうか・・・。

通常の街乗りだといいんですが(ヘルメット被らないから当然ですけど)、ジムカーナ走行では鬱陶しいんで、ちょこっと加工してみました。

NARのスポーツシートのシートレールは付属の専用品でシートの下で止めるタイプです。横止めだとポジションンを下げるアダプタが市販されてたりしますので、その手のものを利用する方法があるんですが、下止めの場合はレール部分を薄くするしかありません。純正のレールを加工して取り付けたり他社品流用とか、皆さん色々と工夫されているみたいですが、NARのシートレールは十分に薄い構造なんでこの手も使えないです・・・。

 

そこで、シートのウレタン緩衝材を薄くすることにしました。一般的に言うところの「あんこ抜き」です。
NARのシートは座面部分にかなり厚いウレタンが入っていますので、広告でも加工して座面が下げれますと言ってます。
失敗すると悲惨なんで、かなり躊躇してたんですがやってみました ← でも恐る恐るちょこっとダケ。

 


ウレタン部分を剥がす

 


けっこう分厚いシートクッション

座面の後方部分から持ち上げるようにするとクッション部分が剥がれてきます。シートのシェルに接着されているのですが、割と簡単に剥がれます。
ただし、5点ベルト用の座面中央の穴は、シート表皮がシェルに直接接着されていますので、事前に丁寧に剥がしておく必要があります。破いちゃうと格好悪いので丁寧にね!

座面前端部分も表皮がシェルに接着されていますが、今回は剥がさないで作業しました。

 


左:表皮を剥がしたところ 右:シェルはこんな形状(出っ張ってるのは5点ベルトの通る穴)

 

クッション部分は、

   表皮
   ↓
   薄いスポンジ
   ↓
   スポンジを押さえる白い布
   ↓
   硬いウレタン

という構造になっています。厚みは最も薄い部分で5cmくらいでしょうか。前から後に向かって薄くなる形状をしています。

シェルはこんな形状です。
このまま座るとかなり低いです(^ ^; 5点ベルト部分の出っ張りも丁度足の間に入るんで、座れちゃいます(痛いけど)(^ ^;。


カットする

今回は下図の斜線部分をカットし、お尻の部分だけを下げてみました。


お尻のとこだけ下げる感じ

 

切りたい厚みだけマジックで印を付けて、カッターの歯を長く伸ばして切っていきました。ウレタンの上面を切るとデコボコが直接体に触れることになりますし、表皮の馴染みも悪そうなので、ウレタンの底面をカットしています。
右画像の白くなっている部分がカットしたところです。後ろを厚く、前に行くに従って薄くカットしています。

これだけ切り取りました。最も厚い部分で約2cm切りとっています。ただ、座ると凹みますので、2cmカットしても2cm座面が下がることにはならないと思います。明確な差異をだすにはもっと切らないといけないんですが、第一段として少々控えめに切ってみました。

切り取った後、自動車内装用の接着剤(ゴム系接着剤)で表皮を貼り戻して完了です。

 

最初は後ろの方だけカットしてみたんですが、お尻だけ下がって太股の下が圧迫される感じになってしまいました。前に向かって徐々にカットが薄くなるように加工し直しました。

このシートはジムカーナだけでなく、軽井沢へ行く時のような長距離にも使うので、どこまで切るか・・・ちょっと悩みました。今回はかなり控え目に切ったんで、僅かに下がっただけですが、まずまず満足していますが、まだ僅かに腿が圧迫される感じ(お尻だけ落ちてるような・・・)があるので、しばらくしたらまた加工しようと思っています。

 

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16Feb'00,18Sep'99

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