ウェザーストリップからの雨漏り

雨のコインパーキングに6時間駐車

施工した運転席側、全く漏ってない！

雨のコインパーキングに6時間駐車

施工してない助手席側、濡れ濡れです。

雨が漏る理由として、幌が縮んでウェザーストリップに直接雨がかかるからとよく言われてます。
でも、これは以前からかなり疑問に思ってました。だって、走行中は、幌の張り出しの多少に関わらず、サイドガラスは雨でばしばし叩かれてる状態なので、漏れるなら新車でも漏れてただろうと。
ちなみに新車は3年乗りましたが、雨が漏ったことはありませんでした。

でも、今の車両は地下駐車場なので、雨漏りに遭遇することもなく、のほほんとしてたわけですが、強い雨の日に2時間程走ったら・・・運転席側も助手席側も三角窓の頂点あたりからボタボタ、ウェザーストリップの継ぎ目からポタポタ。

漏れるのは、サイドガラスに接する一番前のウェザーストリップの前後。ブレーキを掛けると前からぽたぽた、加速すると後ろからぽたぽたです。

図はウェザーストリップの断面図。幌が赤く縮んだとして、停車中はウェザーストリップに雨が掛かりやすくなるでしょうが、走っていれば関係ないような。そして雨漏りする時は、図示した部分に雨が溜まっています。経路はAかBになります。

Bは、一旦上がってからでないと雨滴は通らないので、よほどの毛細管現象がないとありえないかな。そこで経路をAに絞って調べてみました。

前側のウェザーストリップは幌を開けると見える位置に＋ネジ2本で固定されています。このネジを外して。

軽く引っ張ってやるとするする外れます。

ウェザーストリップを固定しているコ字型のレールは＋ネジ３本で固定されています。ネジを外せばすぐとれます。

漏れ経路Aと予測したレールの裏には潰れてしまったスポンジ状のものが貼られていました。これが劣化してやはりここから？という感じです。

レールからはみ出す部分のウェザーストリップ前端角にも同じスポンジ状のものが貼られています。ただ、ここは2重に貼られているので、このまま剥がさずにおいた方がよさそうです。わたしは剥がしませんでした。

ウェザーストリップとレール材を組み付けてみると解りますが、レールからここへそのまま繋がるような感じになります。

スポンジ状のものが貼ってあるということは、メーカーもここを封止したわけですから、ここが劣化すれば・・・なので、貼り替えます。今回使ったのはホルツの「ＭＨ－９０８　すき間シールテープブラック 18mm×2.5m」。

これ、テープと銘打ってますが、指で触ってみて、そのままこねてみると団子さんに（笑）。なんのことはない、ドアの内装を外したことのある方ならお馴染みのねばねばなブチルゴムです。
雨滴対策にはもってこいですね。


ホルツMH-908　すき間シールテープ	指でこねると団子になります～

レールに貼られているスポンジをきれいに剥がします。

MH-908を貼ってやります。幅18mmはぴったりです。ネジがねばねばにならないようにねじ穴部分だけカット。

後ろのレールと位置が揃うのを目安に貼り付けます。軽くねじを締めて、ウェザーストリップを付けてみて後ろのウェザーストリップと段差がないかチェック。隙間や段差ができたら、またレールの位置調整と繰り返すします。

最終的にねじの締め付けはそこそこの力で。思いっきり締めるとブチルゴムがはみ出してきますです。

ウェザーストリップがちょっと嵌めずらいので、マイナスドライバで、ウェザーストリップを切らないように押し込んでやると楽です。

ブチルゴムでシールすると、どう調整してもV字型に開いていた前と後のウェザーストリップの継ぎ目がピッタリに。

結果は最初の画像の通り。ほぼ完璧に雨漏り完治です（^ ^)V

全ての場合に有効か不明ですが、ホルツのシールテープはたいしたお値段じゃないので、雨漏りに悩んでる方には試してみる価値あるかと思いますです。

ブチルゴムなので、一旦締め付けるとけっこうがっちり張り付いてレール位置調整にかなり苦労します(^ ^;。レールの位置決めはあまり締め付けずに。
薄いゴムの片面に糊が付いているようなものがあれば、その方がいいかもしれません。防水効果はブチルなんだけども・・・。

車に張り込むこと３時間（嘘１５分）。赤丸の部分のゴムをめくって拡大したのが１つ下の画像です。

水滴が今まさに滴ろうとしています。湧き出す場所はどこかと言うと、レールの先端とウェザーストリップの接合面。
そう「スポンジ状のものが、2重に貼られている」と書いたところです。

開けてみると、明らかに水の通った跡が（スポンジの若干黒い部分が濡れてます）。

なまじ古い部分を残したのが失敗でした。もしかすると本来ここからしか漏れてないのかも？

てなわけで、2重のスポンジ状のものを剥がし、ウェザーストリップ側と幌側とブチルテープを追加。幌側は手で押さえてよく馴染ませておきます。組み立て後も上から押さえて隙間があればブチルゴムが塞ぐようにしてやります。

この日、大雨注意報が出てる雨では運転席側、助手席側共に漏らなくなりました。

ただ、ちょっとした隙間があれば漏れてくるというのが解ったので、個々の劣化度合いで対策を考えないとだめですねー。

ウェザーストリップからの雨漏り完治