パワーステアリング・フルード交換

 

パワーステアリングのフルードの定期交換は、 整備書では指定されていません。
量をチェックして、減ってたら補充しろってことだけです。

消耗品扱いじゃないってことですね。
オートメカニック誌の「10万キロまでは太鼓判 定期点検マニュアル」って特集でも量チェックってだけ。

練習会等でリザーバタンクから少々噴いた時にレベル確認はしていたのですが、レベルゲージに付くフルードの色がかなり黒っぽい(整備書での指定はパワステ専用のフルードではなく純正ATFなのでピンク色が新品色)ので、試しに交換してみました。

整備書の記載内容を 羅針盤メーリングリストで教えてもらったんですが...。上記のように交換指定は無し、従って交換方法の記載もなし。エア抜きの方法は記載されてまして、

・エンジンは始動しない。
・車両をリフトアップする。

  1. ステアリングを左右一杯切るを数回行い、油面が下がったらフルードを補充する。
  2. フルードの減少が無くなるまで(1).を繰り返す。
  3. .ウマから降ろして、車両を接地状態にする。
  4. エンジン始動し、アイドリング状態で据え切りを左右一杯行い、フルードの泡立ちや減少が無くなるまで繰り返す。
  5. 最後にレベルゲージで、L-Hに入るようにフルードを満たす。

注意: (4.)でフルードが減少したら補充すること。

日常点検で油量を見る場合は、暖気後行います(ATF類は温度で膨張するため)。


全量交換を行おうと思うとドレンが無いので、ホースを外してドバドバ出すしかないんですが、年式的に劣化してるであろうホースをあまり外したくなかったので、やめました(^-^;)。全量抜いちゃうと、上記のエア抜きも執拗にやらないといけない可能性が濃厚ですしね。

リザーバから抜けるだけ にしました。金魚のパイプでサイフォン効果を利用し吸出しました。
最初口で吸ってやって、出てきたら後は重力任せです。粘度も低いですから、けっこう簡単に抜けます。200cc弱抜けますが、全量はいくらか不明です。

交換用のフルードは量販店でBPブランドの物を¥880(280cc)で買ってきました。整備書指定の純正ATFがディーラで¥700/リッターですので、やたら高いとは言えます(まぁ知れてる金額なんですが)。何か怪しい添加剤でも入ってるんでしょうかねぇ?
成分表示は「鉱油、酸化防止剤、摩擦防止剤、その他」となっています。

黒い方が抜いた古いフルード、 レモンティー色の方がBPの新品(「午後の紅茶」ではありません)(^-^;)。

約45000km使用の古い方は全然透明感無し(向こうが見えない)。ウエスに染み込ませると元は赤い色であったことは解ります。抜いた後、同量の新品フルードを入れ戻しました。

この方法だと、200cc弱交換できます。
全量がいくらか気になるところですが、売ってるフルードのボトルが今回買ったBPの物と似たり寄ったりなんで、全量をこれくらいとすると約2/3は交換できたのではないか(?)と希望的観測してます。


交換した結果は、十分体感できます。
ステアリングを左右にパッパッと切るようなシュチエーションで、応答性がとてもいいです。ステアリングが軽くなったような感じです。
交換した日、コンビニの駐車場から幹線道路に出るときパ!と切ると切り過ぎてしまいました。応答性が良くなってます。
簡単作業&廉価で、十分に効果あります。


ネオI爪さんから、うちの掲示板で以下のように教えてもらいました。
ネオI爪さんwrote:

パワステフルードは、ATFと基本的に同じです。
僕は、ハイパワーAT(アリ○トとか)用のATFを入れています。入れて半年、以前はバンバン噴きましたが、今のとこ平気です。
噴いて困る人は、交換の時に検討してみて下さい。

Tkanks! ネオI爪さん。

BPのパワステフルードも交換後、パイロンでクルクルを何度も行いましたが、リザーバに被せてある飛散防止用の軍手が以前のようにベタベタにならないみたいです。純正のフルードに比べて噴き出しが減っているようですね。

 

02Nov'99,06Jul'99

inserted by FC2 system