杉、ぶたくさ、その他モロモロの花粉に、FUCK!な皆さんいかがお過ごしでしょうか。さて、今日の最初のリクエストは・・・(激違)
ええと、・・・・・・・、さて、西宮市にお住まいのRS-Ltdさんから、今度は簡易じゃないホントのエアコンフィルタを装着する投稿ネタです。ちょこっと手間はかかりますが、がんばって装着したい人にはそれなりに簡単です。
では、レポートスタート(^ ^)//
文章&画像共にRS-Ltdさんご提供です。
RS-Ltdさんwrote:
その1 「外気導入口へのアプローチ」
矢印の先、7ヶ所にタッピングスクリューがあります。外気導入口へのアプローチはココから始まります。
スクリューカバーにミニマイナスドライバーをうりゃっ!っと突っ込みます。
エイッヤー!、で外せば良いのですが、カバーにも本体にも深い傷が付いてしまいます。イヤだぁー(ToT)。
「トヨタだったら外し易い工夫があるんですけどね...」とはマツダディーラーPitマンの弁。(妙に納得、マツダだからね。)
そこで、こんなのいかが? まず、カバー真ん中に「キリ」で穴を開けます。
その穴に、長めのタッピングスクリューをグリグリ。これを引けば本体に傷を付けずにカバーが外せます。
このカバーは1台分で710円です。
B455-50-796A @90円×5個
NA01-50-797A @130円×2個
ネジ7本抜いてからフロントガラス下のカバーを外します。
そうすると青矢印へのアプローチが可能となってこれを外し、赤印のクリップも外して外気導入口の雨滴カバーを外します。
姿を現した外気導入口。覗き込んだらブロアファンが丸見え。これじゃ、ドアを閉めてたって外気ダダ通し。汚れは入るし花粉症の人ならツライですね。
その2 「フィルターアタッチメントの製作」
フィルターの選定には紆余曲折がありました。結局「トヨタ エスティマ・Opa等」用に決定。採用したのはパシフィック工業製のPC-103C。不織布・活性炭層・制電不織布の3層構造。
これを真ん中から2つに切ります。
アタッチメントは「段ボール」を採用。「木工用ボンド(速乾性)」で組立。耐熱・耐水・加工性・コストなど総合的に考えた結果の材料選定でした・・って大げさですね。とりあえず形にしようとの思いからです。
作業性を良くするためにタッピングスクリュー受けのプラパーツ4個の内、右側の2個を一旦外しておきます。
筒形状の方を外気導入口にはめてみます。
はみ出さないよう「木工用ボンド(速乾性)」を塗布します。
エイッヤー!で一発位置決め(ここに来るまで結構フィッティング・すりあわせをやってます)。
ボンドが乾いてから取り外します。高さがなく狭い割に外気導入口に高さがありますので、乾いてから「あっ、外せない!」なんて事のないよう注意が必要(筒形状パーツの切り欠きがポイントです)。
ボンドが乾きました。外して来たものを裏向けます。
筒形状パーツの内側をカッターで切り抜きます。
切り抜いた後、ボンドで補強をしておきます。また、段ボールの断面って穴ボコボコですから、同じくボンドで目止めをしておきます。
段ボールは水に弱いですから塗装します。単に1色塗りでも十分でしょうが、模型も趣味の自分としては、やはり「サフ」は欠かせないところ。
クリアで仕上げをしそうになりましたが全くの無駄ですのでやめておきました。
(たまたま持ってた青メタ色)
フィルター装着の図。
うーん。簡単だけど本格的!(自己満足)
その3 「フィルター装着と雨滴カバーの製作」
この×(バッテン)、なんだか分かりますか?
アタッチメントにフィルターを「ペタ置き」してしまうと有効濾過面積が小さくなってしまいます。
「エスティマ通常サイズの1/2」なのでこりゃマズイ。
バッテンを入れるとフィルター装着位置が上がり、有効面積を最大限にする効果があります。
また、フィルターが目詰まって通気抵抗が上がってきたときに、フィルターが外気導入口に引き込まれるのを防ぐ効果もあります。
後から気が付きましたが単純なバッテンは正しくないですね。
要改良です。
ここまで来ればもう簡単! アタッチメントをはめ込んで...
(そうそう、外気導入口周りはかなり汚れていますのできれいに洗ってあげましょう)
フィルター乗せれば ハイ、完了。
世界初エアコンフィルター装着ロードスターの完成です。
仕上げは雨滴カバーの作成ですね。
結構熱のかかるところですからPPシート(0.5o)で現物合わせ(塩ビはたぶん熱的にマズイと思います)。
青矢印はタッピングスクリューで赤丸はモールのクリップです。ピンッと張るのがポイントです。
PPフィルムには耐水スポンジテープ(画像グレー部)を下側に貼ってますのでフロントガラス側からの雨滴はまずクリア。フェンダー側から侵入する雨滴は更なる改良が必要です。
まぁ取り合えず様子を見ましょうか。
「フィルターの寿命」
さて、フィルターの交換サイクルですが、通常「1年または15,000km走行ごと」が一般的です。今回は1/2サイズですので、この半分が目安でしょうかね?。
まぁ外気導入専用フィルターですので、エアコン(クーラーのみならずヒーターも)使用時に内気と外気を切り替えて、外気の風量が極端に低いと感じた時が交換時期と考えて良いでしょう。
私のお薦めする市販フィルター(脱臭機能付きフィルター:エスティマサイズ)
- カーメイト製 『エアデュース』 FD-103 定価オープン(¥2,880.-売価)
集塵・脱臭のみならず、抗菌・防カビ機能も付いた現在市販品No.1と思われるフィルター。価格の安さも魅力的。
- BOSCH製 『アエリスト』 AC-T2 定価¥3,100.-
抗菌・防カビではないけれど、さすがBOSCH!モノに間違いなし。
- パシフィック工業製 『クリーンフィルター』 PC-103C 定価¥4,400.-
今回採用したのがこのメーカー。 値段は高いが濾材がすばらしい。3層目の「静電気を帯電させた制電不織布」が高性能。
- DENSO製 『クリーンエアフィルター』 DCD1003 定価¥4,400.-
目の粗さが気になるけれどエアコンメーカー本家の「DENSO製」。ロングライフをお求めの方はこのフィルターがお奨め。
番外編 「検討フィルタ色々」
ホンダ S2000用(写真は某社試作品)S2000にもフィルターがあるのですよ。全車オプションですが...。大きさは良かったのですが値段が高過ぎ。集塵機能のみで純正品定価5,000円! ランニングコスト面から却下。
ホンダ シビック用こちらも全車オプション設定のフィルターです。子供が寝静まった夜中にシコシコ作りました。あぁ〜、ガレージが遠い賃貸暮らしの悲しさよ。翌日合わせてみたら、話にならないほどの分厚さ・・・。このままゴミ箱へ。
ただしヒントがありました。シビックは左右2枚で1台分。と言うことは...薄くて適当な大きさのフィルターは? 「そうだ!半分に切れば良かんべぇ」と今回のフィルター選定につながったのでした。
ちゃん、ちゃん。 おしまい。
mhoohmjw wrote:
ううむ、とにかく装着しちゃうなら、これくらいでOKなのかも。板金で作るのは型取りが面倒なんで、冷蔵庫で使うタッパ(プラスチックの口が締まるケース)とか使えないかなぁ?とか考えてました。
ちょこっと色々
- フィルタとケースの隙間ってエア漏れしないんでしょか? 吸気すると吸い付くからダイジョブかな?ちょと気になるです。
- 木工用ボンドは水溶性なので、上から塗装するとしても水と湿度に弱いです。よくある万能接着剤(セメダインスーパーX等)が良いかと思うです。
- 防水は機械洗車機&ブラシ無しとかで実験しますか・・・。
疑問に対してRS-Ltdさんからお返事頂きました。
RS-Ltdさんwrote:
- フィルタとケースのエア漏れは、厳密に言えばあるでしょうね。たぶん1〜3%くらいかな?
フィルタを「ポン置き」するだけでなく、周りをシールするフタか何かを工夫すれば「エア漏れなし仕様」に出来ると思います。
しかし、メーカー各社のフィルタ(エアコンユニット)を見ているとかなり?なモノが多いのに気付くのですよ。フィルター(ユニット)約80種、外車も含め300車種ほど実車を見ましたが、「あぁ、メーカーはこの程度で良しとしてるんだぁ」というのが私の感想です。
ひと昔前はフィルタなどなく100%汚れを吸っているのが当たり前だったのですからそんなモノなのでしょうかねぇ。「完璧カット」ではなく「無いよりマシ」という思想で形になったと判断せざるを得ないモノが少なくないのが現状です。今だにフィルタがオプション設定なんて車もたくさんありますし。
ですから完璧でなくてもいいかなって思ってます。
この程度のものですが43号線でのディーゼル臭カットの効果は驚く程体感できますよ。
- 接着剤、仰るとおりです。
手近なもので作っちゃったんですよー。(言い訳)(^ ^;)
- 雨滴カバーの耐水性、今のところ...どうでしょう? 見た目問題なしですが、今度外して確認してみます。
ダンボールに塗装すれば、数年くらいの耐久性は充分にあると思うので、自分用に1個作るくらいなら充分ですねー。
ええと、私ももっとチープな取り付け方法のアイデアがあるので、出来るかどうかやってみますです。
フィルタメーカへのLink
28Nov'03