純正のCDデッキで
(NA6CE初期型より採用されている形式)CDが出てこない!イジェクトしようとしても、う〜〜ぅぅぅガショガショと暴れるだけってのが古いデッキで発生します。
1台目のデッキ(あまりに音が飛ぶので交換)でも、2台目のデッキ(性懲りもなく中古で同じ純正を入手)でも、起こったので普遍的に発生するようです。
まぁ、いいかげん古くなってくると色々と問題も出てくるので、壊れたついでに最新機種に!ってのが普通なんですが、スイッチが大きくてクリック感も解り易い純正デッキって操作性が良いんで捨てがたい魅力があります。
最近カセットテープなんて使うこと無いので、そろそろCDだけの1ボディ物に換えてもいいかなとは思うんですが、市販品のオーディオってスイッチ類が小さすぎたりボリュームも回すタイプではなくてスイッチを押すタイプだったりで解りづらいので、どうもねぇ。
で、 出てこない不良の原因は、
CDを咥える中央のハブ部分に張られている滑り止めのゴムから、接着剤がはみ出してくることです。
長い間高温にさらされて、はみ出してきた接着剤にCDさんがへばりつく...。単純なんですが、徐々に症状が悪化して、最後にはどーしても出てこない状態になります(^-^;)。
使っていたCDを見ると中央部分の裏表にネバネバが付着していると思います。
で、どうするかですが、
(案1)素直に最新機種に買い換える(ついでにスピーカも換えてオーディ泥沼一直線)。
(案2)ディーラに修理に出す(こんな古い機種でもちゃんと直してくれます=でも高い)。
(案3)自分で直す。
当然ここでは(案3)の説明をするわけですが...
・子供の頃はプラモデルをよく作った。
・子供の頃、時計をばらして親に怒られた。
・電気回路、制御機器は本職だ。
・買い集めたPCのボード組配くらいは全然問題無い。
・何でも、もう1枚めくりたくなる本能的好奇心旺盛(笑)。
に該当しない場合はあきらめましょ(-_-)。
嘘嘘(^-^;)、自信が無い場合はやめた方がいいかな?ってとこです。どーせ壊れたら買い直すもん!って方は、どんどんばらしてOK!ですけどね。うまくいけば修理費¥0.-です。
詳しい分解方法は説明してません。この手のことが得意な人は見れば解ると思います。カセットデッキのメカ部分は、ばらすとかなり苦労しますが、CDは簡単でした。
純正のカセットデッキは分解して壊したこと有り(^-^;)。
また、バッテリィのマイナス側を外してから作業しましょう。バックアップ(時計やFM周波数の記憶)用にキーOFFでも電圧来てますので、そのまま作業するとヒューズ切れたりします。
私の場合、カセットデッキ内部のヒューズが切れてまたまた修理コースを辿ったこと有り(-_-)。
作業手順
・上下面カバー
・横面カバー
・フロントベゼル
を取り外す。
・上部メカ保護カバー
を取り外す。
・ディスククランプ部分
を取り外す。
黒いリング部分がディスクをくわえる部分の滑り止めゴムです。ゴムの周囲に接着剤がはみ出してますので、つまようじ等でぐるぐると巻き取るように取り去ります。ガムテープを貼ったり剥がしたりするのも有効。とりあえず、手で触ってネバネバする部分がなくなるまで、お掃除します。
スピンドルモータ側も同じように滑り止めのゴムが張ってありますので、同じように綺麗にします。
CD読み取り用のレンズを汚さないようにね。ついでにクリーナで綺麗にしとくのもGood!ですね。
ゴムの滑り止めは左図のように接着されていたはずですが、
このようにはみ出していますので、
つまようじやガムテープで概ねこのような感じにします。
ゴムのちょい下の部分まで多めに接着剤を除去した方がいいですね。
このままだと、また同じようにはみ出してくると思いますので、瞬間接着剤をつまようじの先に付けてゴムの端面に薄く塗り伸ばします(直接塗布しようとすると出すぎます。薄く塗るだけですので要注意)。
これは接着がしたいわけではなく、ねばねば接着剤が出てこないように瞬間接着剤でふさぐだけです。
組み立てて完了です。
使っていたCDの中央部分にはネバネバの接着剤が付着してますので、ガムテープ等で綺麗にしておきましょう。でないと、デッキ側が綺麗でもまた出てこなくなっちゃいます。
23Sep'99