冷たい人ね (NA8Cラジエタの移植)

 

どっちも同じに見える(^ ^;今のH2式のNA6CEは、特にオーバーヒートするわけでもないので、冷却系の強化は特に必要無いなと思っていたんですが、ちょいと暑いかな?という季節に六甲山のいつものドライブコース(上り3分下り3分)(注: あくまでド・ラ・イ・ブです(笑))を2回も走ると油圧が落ちちゃいました。ECUのROMを自分で触って燃調薄かったり8,000rpmまで回ったりしてるので(回してるとも言うが・・・)、そのせいでしょう(爆)

負荷が重くて低速な場合は熱的に厳しいみたい。エンジン発熱量増加=水温上昇=油温上昇=油圧低下ですもんね。
純正の水温計はかなりヒートしないと動かないようになってるみたいなので、どれくらいヒートしてるのかは解らないです。高速道路でけっこうとばした後にサービスエリアに入っても油圧落ちてませんから、風が入らない状況(低速)で高負荷なのはとっても厳しいみたいです。

ツインファン化してもよかったんですが(いずれするよん)、ちょうど友人の事故車からNA8C(MT)のラジエタを譲ってもらえたので交換してみました。

普通に乗る場合は、純正のままで十分です。でも、ジムカーナや激しい走りをする人には、安全マージンが大きいと安心ですよね。


おまけ-その1(-_-)。
ラジエタの熱容量

「ロードスターの羅針盤メーリングリスト」で教えてもらった各モデルのラジエタの熱容量とNA6CE(MT)を100%とした場合の比率は下表のようになってます。

型式 ミッション 放熱量[Kcal] NA6CE(MT)比[%]

NA6CE

MT

27,300

100

AT

37,300

137

NA8C

MT

35,500

130

AT

46,500

168

 


NA6CE用とNA8C用の差異は?

  1. コアのフィン密度が違う
    NA8Cのフィン密度はNA6CEに比べるとかなり密です。目視ですぐ解るくらい差異あります。
    厚みは1層のラジエタですので、共に全く差はありません。

  2. スポンジ
    ラジエタ上前、ラジエタ下に前面より入った空気が逃げないようにスポンジテープが張られています。

  3. アッパー&ロアタンク
    機能上は関係ないですが、NA6CEとは別の部品です。ドレンのボルト径や各所のネジ等が違います(NA6CEへの取り付けには全く問題無し)。

ちょいとした差異だけでNA6CEのもNA8Cのも同じラジエタじゃないかな?という話もあったので、コアが違うのが解って安心♪ 冷却効果は確実にアップ♪(まぁ30%UPだけどね・・・)

ホントはNA6CEのでもNA8CのでもATのラジエタが手に入ればよりいいんだけど〜。
NBのラジエタもどう違うのか気になるところです。

NA6CE フィンのピッチがちょと粗いNA8C フィンのピッチが細かい
左: NA6CE、右: NA8C


作業

交換作業は1時間もあれば出来ます。とっても簡単。ただし、アンダーカバーを外す必要があるのでリフトアップしないと出来ません。
完全互換性ありますので、外して付けるだけの無加工です。今回は電動ファン毎移植しましたが、ファンのコネクタも全く同じです。

ラジエタ下中央のドレンボルトからLLCを抜きます。アンダーカバー中央前端に丸い穴が開いてるので、そこがドレンボルトのあるとこでっす。すぐ解るよん。
LLCが抜けたら、上側に繋がってる冷却水ホースを外します。

アンダーカバーを外して、下側に繋がってる冷却水ホースを外します。下側の電動ファンのネジにエアコンの配管のステーが共締めされているので外します。
ラジエタ上左右にある固定ボルトを外します。
電動ファンのコネクタを抜いて、邪魔になるエアインテークパイプを外しておきます。
あとはラジエタを持ち上げるだけで外れちゃいます〜。

走った直後だと加圧された熱湯が噴出すのでちょいと冷ましてからね。
(安全な方法)

まぁ、30分も冷ませば触れる水温になってますです。

年数を経てる場合は、ついでに冷却水のホースを新品交換しちゃうのが一番なんですが、ビンボーな私は使い回しです(笑)。この場合、ホースにホースクランプの締め痕が付いていると思います。クランプはこの痕に合わせて取り付けるのが良いです。私はテキトーに止めたんですが、圧掛けたらLLC漏れました(^ ^;
ホースがクランプの締め痕形に癖が付いてる&すでに硬くなってる・・・ので締める位置変えちゃうと微妙に隙間ができるみたいです。

交換後は規定の濃度になるようにLLCと水道水を入れて、ラジエタキャップを開けたまま暖気をします(ちょろちょろとLLCがこぼれてくるけど気にしない〜)。水温計の針が通常の位置くらいになるとボコボコッ!と泡が出て冷却水が減ります。サーモスタットが開いてエンジン側に冷却水が流れるので減るわけでっす。
水道水を足してしばらく様子を見ましょう。減らなくなったらキャップ閉めて終わり。翌日にももう一回キャップ開けて冷却水量チェックしてね。


効果は?

6月半ばの梅雨の晴れ間にNB8C 10thLimitedの後ろを追っかけて、神戸の裏山六甲山へ行ってきました。

さすがにタイトコーナの立ちあがりはトルクと2ndのギア比の差で離されます・・・って話じゃなくて水温ですが、オープンが辛い気温にもかかわらず、中央より左にちょいと傾いた位置で安定してました。これまでは、ちょこと動いて中央近くになるか油圧が落ちてきてたんですが、改善されているようです(但し、OILは同一条件じゃないです=ちょと硬め10W-XXの初物OIL入れてる)。

3割アップ程度ですからすごく解る!ってことは特に無いにしても効果あるようです。
まぁ、悪くなることはないし、精神的にも安心量増えるし(?)、11年経たラジエタをより新しいものに交換できたんで詰まりも少ないだろうなと思ってます。


おまけ-その2(^ο^)
ラジエタアッパ&ロアータンクの色

某誌にアッパータンク(プラスチックのとこ)の色が緑色になってると劣化してるとか寿命が近いとか書かれてたそうですが、真っ赤な嘘です(笑)。

NA8Cのラジエタタンクの色は新車の時から緑っぽいです。
今回交換したNA8Cのラジエタは30,000km程しか走ってない車両の綺麗なラジエタですが、緑っぽいでしょ。NA6CEのラジエタタンクは新車の時から黒。11年経っても黒いまま〜。


おまけ-その3(^-^)
ツインファン

元年式のロードスタが新車で納車された秋、慣らしが終わった頃に普通に六甲山を上っていたら・・・オーバーヒートしました(- -;。今時の(って10年以上前の話だけど)車じゃないみたい・・・(笑)
その後所有したH2式AT車とH2式MT車(2001年6月時点での今の車)は、水温計の針がぐりぐり動くようなオーバーヒートしたことないです。10数年前より過激に走ってるのに(と言うか速くなったと思いたい(爆))。
たぶん元年式の初期物は冷却系が何か違うんでしょう・・・。

元年式の車両はエアコン用の電動ファン(ラジエタには2個強制空冷用ファンがあって、左は水温連動、右はエアコンON時専用です)を水温連動ファンに連動させるツインファン化して、オーバーヒートしなくなりました。
元年式でなくても真夏の渋滞や低速区間の山の登りでは、けっこう効果あると思いますです。

電気の知識がちょっとあれば、割と簡単に改造できまが、ツインファンリレーキットが安価で発売されてるので、加工の仕方が解らない場合や純正配線を切りたくない場合は、買って付けちゃうのが楽でお勧め。うちのもいずれやりますです。
ただし、信号待ちとかで止まってると車の右側からも熱気がもわ〜と上がってくるのでちょとだけ暑い(^ ^;

ツインファンリレーキットが安価で発売されてる」について
質問を頂いたので載せておきます〜。
これはRoad&Ster誌No.26(2001年5月発行)に広告が出てました。私は現物見てないんですけど、リレー&ハーネスの商品写真が掲載されてました(2002年の軽井沢ミーティングにメカドックさんが出店されていたので、ツインファンリレーを買ってきました。詳細は後日)

ツインファンリレー ¥4,500.-
 メカドック
 埼玉県川口市市原町4-36
 TEL048-250-5600

 

15Jun'01,10Jun'01,07Jun'01

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