NB6Cのインジェクタ

 

まず、その違い↓

NA6CEのインジェクタ
大きな噴射穴が1つ

NB6Cのインジェクタ
小さな噴射穴が4つ

NB6Cのインジェクタが霧化能力が改良されたものになっている情報は得ていたのですが、まず不満なく稼動しているので、まぁいいかと思いながら10万キロ超えで、街乗りで9.*km/L。
さて、新車時もこんなものだったし、と思っているとエアコンを使うと8.*km/Lとかの値が出だしたので、リフレッシュを兼ねて燃費改善とパワーアップを目論んで、NB6Cのインジェクタに交換を行いました。

掲示板に頂いた、おーちさんの書き込みに背中押された感じです。どーもありがとうございますです。


投稿者:おーち  投稿日:2009年 6月 5日(金)17時56分45秒
 

皆様ごぶさたしております。
3年ぶりくらいでしょうか。

> 燃費アップにはどのような手段があるんでしょうか?
> ご存知の方、ご教授下さい。

私の場合、(中古で買った)インジェクターに交換してから
リッターあたり
街乗りで交換前8km→交換後12km
高速で交換前10km→交換後15km
になりました。

街乗り、高速あわせて直近の給油時の計算で
13.12km
12.0km
13.4km
11.58km
13.74km
と、平均12.76km走ってます。
新車当時の燃費に戻りました。

古い方は新車から使っている18年モノ、中古で買った方はNB3の
30,000キロ使用品です。1台分15,000円くらいで買いました。

トルクも劇的にアップしたので今までより一段高いギアで走れてます。
燃費にあわせて50%くらいアップした感触です。

ご参考までに。

http://blog.livedoor.jp/roadster_lots_of_fun/


それぞれのインジェクタ

NA6CE
(金属ボディでけっこう重いです)

NB6C
(スリム。画像のものはインシュレータが付いていません)

インジェクタは、ソレノイド(電磁磁石で動く)で燃料路をON/OFFしてるのですが、10数年の技術の進歩でずいぶんスリムに小型化されているのが解ります。


必要部品

フュエール・ディストリビュータ(インジェクタが刺さっている四角いパイプを外すのに邪魔になるため、エアバルブを外します。
なので、ここのOリングも要交換になります。

整備書では指示されていませんが、プレッシャ・レギュレータを外すと作業が楽なので、ここも外す場合は、要Oリング交換になります。こっちは燃料系なので外したら必須!

と、なんとなく周りくどい書き方になっているのは、暑かったのでディーラで作業をしてもらったせいです(爆) すいません(^ ^;

一応整備書と実際の状況検分から作業手順は書きますです。


作業

オープニング・リレー

位置は、ステアリング・コラム下のパネルを外して、クラッチペダルの上方のような感じ・・・ (^ ^;;

mhoohmjw@芦屋 ← ただし、こいつは見てただけでやってない(苦笑)


どう?


ジムカーナ、サーキット走行はまだ行っていないのでパワー感は解りません。

街乗りは明らかに効果がありますね。これまで路地の走行は、2ndギアで20km/hだったのですが、3rdギアで20km/hでも失火的なノッキングが無くなりました。エアコンのカットインでの、ぎくしゃく感も大幅に軽減されています。

全体的に、低回転&高負荷時のエンジン挙動がスムーズになっています。普通に乗りやすくなったという所でしょうか。

まぁ、約20年&10万キロを超えたインジェクタだけに経年劣化が元に戻った要素はかなりありそうです。ただ、NB6Cのインジェクタは進化してるので、その分はあるはずですが、どっちがどれだけとも判断できないですね…。

 

燃費や全開走行での特性は、分かり次第追記しますです。とりあえずの感想としては、スムーズになったので換えてけっこう満足(^ ^)

細かい話をすれば、インジェクタの無効噴射時間とかが合わなかったりするはずなのですが、それなりに追い込んだROMでも問題は出ていないので、そのへんはECUが上手く折り合いをつけている or たいした差ではないのかもしれません。

 


追記(23Jun'09)

NA8CとNB8Cでは燃圧が上がっているそうです。さて、NA6CEとNB6Cはどうなんでしょう…。NBの整備書をお持ちの方々教えて下さい〜。

ちなみにNA6CEの場合、
 ・アイドリング時標準値: 2.1〜2.6kg/cm2
 ・プレッシャ・レギュレータのバキューム・ホースを抜いてアイドリング時の標準値:2.7〜3.2kg/cm2

てなわけで、高回転&高負荷では、空燃比が薄い方へずれる可能性があるので、色々調査が済むまでは真似しないほうがいいですよ。


追記(24Jun'09)

情報を頂きました。

くまさん、ynさん、nemoさんありがとうございます。情報をまとめると、

○NA6CE

フューエルポンプ
 保持圧(IGスイッチON時):2.7〜3.2kg/cm2
 保持圧(IGスイッチOFF5分後):1.5kg/cm2以上
 締切圧:4.5〜6.0kgf/cm2

プレッシャ・レギュレータ
 アイドリング時標準値: 2.1〜2.6kg/cm2
 プレッシャ・レギュレータのバキューム・ホースを抜いてアイドリング時の標準値:2.7〜3.2kg/cm2

インジェクタ
 噴射量:44〜65cc/15秒

○NB1型〜2型

フューエルポンプ(NB6C、NB8C共通)
 保持圧:340kPa(3.5kgf/cm2)以上
 締切圧:450〜630kPa(4.5〜6.5kgf/cm2)

プレッシャ・レギュレータ(NB6C、NB8C共通)
 バキュームON時:210〜250kPa(2.1〜2.6kgf/cm2
 バキュームOFF時: 270〜310kPa(2.7〜3.2kgf/cm2

インジェクタ
 (NB6C)噴射量:47〜59cc/15秒
 (NB8C)噴射量:56〜70cc/15秒

○NB3型以降(レギュレータ一体燃料ポンプ仕様)

フューエルライン保持圧 250kPa(2.6kgf/cm2)以上


 

今回のNA6CEにNB6Cのインジェクタを使う場合ですが、プレッシャ・レギュレータ圧が同一で、インジェクタの噴射量も中心値はほぼ同等ですので、まず問題はないであろうと判断しますです。まぁ、無効噴射時間は多少違うだろうと思いますが、そもそも噴射量がけっこう幅がありますしねぇ(フィードバックで補正されますが)。

でも、交換する場合は自己責任でよろしくです(^ ^;

 


 

追記(05July'09)

燃費の結果諸々

昨年('08年)のレギュラー1Lが¥200に届こうかという時期にエコエコ運転して9.5km/Lだったんですが、今回はエアコンを使う時期(今は'09年の7月初頭)と特段エコ運転もしなかったので、マンタン計測法で街乗りのみ8.9km/Lでした。
新車で買ったNA6CEも今のNA6CEも街乗りだと10km/Lを越えれないのが私の運転なので、インジェクタによる燃費向上は、ほぼ無しですね。

ただ、燃焼がスムーズになっているのは明らかですので、1つ高目のギアが常用できます。ですので、1つ高目のギアでエコ運転に努めれば10km/Lも夢じゃないってとこでしょうか。

メーカー公表値はこうなっています。

NA6CE

10モード燃費 (km/L) 12.2
60km/h定地燃費 (km/L) 18.5

NB6C(スペシャルパッケージ車)

10・15モード燃費 (km/L) 14.2
60km/h定地燃費 (km/L) 20.3

燃費はもちろん良い方がいいんですが、スムーズな感じは間違いないので、良い混合気は得られていると思います。これがパワーに繋がればですね。1つ高目のギアで不満無く走れるということは、低回転のトルクは上がっているかと思いますです。

 

05July'09,24Jun'09,23Jun'09,20Jun'09

OPEN HOME

inserted by FC2 system