強く逞しく (MAZDASPEED強化クラッチ)

迫ってくるコーナを見ながらブレーキング&1stにシフトダウン、ブレーキングやサイドブレーキを引いてキッカケを付くって、グルンと回り込み、ドンッ!と床までアクセルを踏み込むとLSDが効いてグーッと車が前に出る・・・んですが、どうもアクセル踏んだ直後に一瞬のもたつきがある・・・ってなことを公道で冷静に判断してる余裕は無いので、当然ながらジムカーナ練習会でのお話し(^-^;)。
で、強化クラッチにしました。

クラッチは本来ある程度滑ることによって、滑らかな繋がりを実現しています。元々ちょいと滑るように作ってあるわけですね。当然完全に繋がってからはなかなか滑らないけど、繋いだ直後はちょいと滑る感じ。滑りながら徐々に繋がると言えば正確かな?。また、高速道路等を5000rpmとかで巡航していても、ノーマルクラッチだとちょこっとづつ滑ってるんだそうです。まぁ、ロードスターくらいのパワーだとたいしたことないはずだけどね〜。

ただ、競技や練習会で走行性能だけを求めると、このちと滑るってのが邪魔になります。当然ながら快適性&楽さ加減は無視しちゃうわけだけど(^ ^;、強化クラッチにすることによって中間加速なんかでは有利になるわけですね。

とりあえず、タイム出したいので(笑)MAZDASPEEDの強化クラッチカバーと純正クラッチ板の組合せを取り付けました。友人がちょこっと使った中古です。
フェーシングは普通のMAZDAの箱に入ってきた&妙に安いのでファミリアターボか輸出用の純正部品転用だろうとのことです。
本当はクラッチディスクとクラッチカバーはセットになったものを交換するのが鉄則です。カバーの圧着力とディスクの摩擦係数を考えて設計されてますので、異種混合はダメダメです。今回は混ぜて使ってますけど、前述のように純正ちょい強いくらいのカバーなんで、まず大丈夫ちゅう判断からです。

当時のMAZDASPEEDのカタログに記載されている1.6L(NA6CE)専用パーツ(NA8C用は別にあります)のクラッチは以下の表のものです。

部品番号

商品名

コード

員数

標準価格(円)

B6Y3 16 410

クラッチカバー

S

1

18,000.-

B6Y4 16 460

クラッチディスク

S

1

15,000.-

NA8Cが発売されてしばらくしてから発行されたと思われるMAZDASPEEDのカタログより。
'08年の供給中止時のクラッチディクス品番は「9EN5 16 460」でした。供給途上で仕様変更されたようです。
9EN5 16 460にはMAZDASPEEDの刻印があり、箱もMAZDASPEEEDでした。カバーの方は相変わらず普通のMAZDAの箱。

妙に安いでしょ(^-^;)
今回使用したのはクラッチカバーだけです。圧着力は前記のカタログに510[kgf]と明記されてます。純正は400[kgf]くらいだったように思うんですが、ちょといいかげん。


ノンアス?メタル?クラッチの種類は・・・

クラッチディスクの摩擦材は大きく分けてノンアスタイプとメタルタイプがあります。ノンアスってのはノンアスベストの略〜。昔はアスベストが主に使われていたんですけど、発ガン性が問題になったので代替材質のものに換わりました。この代替材質を総称してノンアスベストタイプと呼んでいます。
メタルは書いて字の通り、金属質の材質を多く含むもので摩擦材が作られてます。金属そのものじゃないよん。
分類すればノーマルもノンアスです。ブレーキパッドと同じで見た目は同じでも色々あるってことです。

ノンアス
  半クラッチが使える。
  ジャダーが発生しない。
  と言うわけで比較的使い易いのが特色!
メタル
  力の伝達能力が高い。
  耐久性が高い。
  ガツンと繋がるので半クラッチは・・・無い。シビアだよん〜慣れた人でも渋滞は泣きが入ります。
  こちらは、伝達能力の高さが魅力!

ただ、パワーの無いFFとかだとちょいと滑って回転維持できる方が良いそうなんで、ノンアスのが適してるだそうです。また、ロードスターみたいにそこそこのパワーしかない場合は、ノンアスで十分・・・だそうです。
メタルは通常生活を捨て切れる人以外には薦められません(^-^;)


作業

ミッション交換と同時に行いました。

クラッチ交換固有の工具としては「クラッチセンター出しツール」を使いました。これはMAZDA純正品です(ディーラで発注できます)。純正といってもロードスタ専用ではなくMAZDA車汎用ですので、工具屋さんで売ってる汎用のセンター出しツールでもよいと思います。
以前クラッチを交換した時はラチェットのエクステンションにガムテープを巻いてセンター出しツールの代用としましたが、なかなかセンターが合わなかったので反省して専用工具を購入しました。

とりあえず、ミッションを降ろすのが大変なんで、ミッションさえ降りればクラッチ&クラッチカバー交換は簡単です。

クラッチ
ギザギザのギアが付いてるのがフライホイール、中央に被さっている銀色の蓋と中央の花弁のようなバネがクラッチカバー、クラッチディスクはクラッチカバーに隠れて見えません。


走ってみると?

2001年6月16日に大阪の舞洲で行ったジムカーナ練習会で全開テストしてきました(^-^)/
テストと言うか・・・練習会なんで全開であたりまえ(笑)

1stで8ノ字を回って立ちあがりから200〜300m程を直線加速・・・と言う設定のコースの直線部分で、1st8000rpm>2nd8000rpm。う〜む、僅かに車速の乗りが良いような気がする〜。1stから2ndへシフトアップする時の車速の繋がりは良いように思います・・・くらいかなぁ(^_^A
ただ、滑りが減っているのは確実で、タイトコーナで中途半端な回転数からシフトアップして踏んでると、エンジンの回転が上がらずにギクシャクすることがあります。これまでは無かった症状なんで、クラッチが滑らないことによってエンジンのトルクがちゃんと後輪に食われてるってことですね・・・中途半端な手抜き運転するなと言わないで(^-^;)

クラッチの踏み力は、そもそもさほど圧着力が純正と差異ないみたいなんで、言われれば解る程度にしか重くなってないです。

街乗り+αにはお勧めだけど、わざわざ工賃払ってまで換えることないかなぁ〜のきわきわライン。純正が滑ってきたので、どうせ交換するならって話だと価格も安いしいいですね。ただ、まだ入手可能なんだろうか?

踏み力重くならなかったし、それなりに効果あるし、タイムアップに多少の精神的効果もあるし(爆)、一応満足(^_^)

29Jun'01

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