1WAYが好き

 

COSCOの1WAYのLSDを付けてから約2年になります(これを書いてるのは2002/08)。とりあえず、これまでのまとめと質問で良く聞かれる1WAYと2WAYの差異について説明をちょこっと。


わがままな性格

取り付けの所で書いているように、最初はOILが合っていなかったせいも加わって非常にナーバスな特性でした。アクセルONとOFFでの挙動の差異が非常に大きかったわけです。ただ、これはOILをCUSCO純正品に変えることによって少々マイルドになりました。

基本はアクセル離してタックイン、アクセル踏んでアンダな2面性があります。当初は慣れませんでしたが、半年も乗ると全然解らなくなってしまいました(^-^;。1WAYは挙動が不安定・・・と言う人がいますが、確かにちょっと乗るだけでは癖ばかりが気になると思います。

でも、そう言うネガティブな言い方をすると、2WAYはいつもアンダな曲がらない特性・・・と言えちゃうんだけども(笑)。1WAYの利点はターンインでアクセルを抜いている時はナチュラルなターンインが得られ、アクセルONでLSDの強大なトラクションを発生できることです。2WAYは確かにアクセルのON/OFFによる挙動の変化は小さいですが、ターンインでしっかり荷重をかけて姿勢を作ってやらないと、どうしようもないアンダに終始してしまいます。


それぞれの得意種目

では、どっちが良いんでしょう?ってよく聞かれるんですが、1WAYも2WAYもそれぞれ得意な面があります。
タイトターンが多いジムカーナだとターンインでアンダが出ない1WAYが有利鴨・・・?
高速コーナが多いサーキットでは姿勢が安定してる2WAYが有利鴨・・・?
という感じです。

ただし、好みの部分が大きいのも確か。どっちが良いかはその人のドライビングスタイルによりけりな部分も大きいですね。ひらひら振り回したい人は1WAY。ドーンと行きたい人(?)は2WAYかなぁと私は思います。

私は街乗りとジムカーナ練習会に使うので、1WAYが良いですねぇ。2WAYにたまに乗せてもらうと、アンダな傾向が強いのでどうも馴染みませんです。


1.5WAYって(・・?

ちょと四方山話。
では、なにやら1WAYと2WAYの間を取ったような1.5WAYってどうだろう?と思いますよねぇ。

で、実は1WAYはCUSCOの特許なんで、他のメーカは作れません。また、ONとOFFで挙動差があるのも事実。そこで、1WAYじゃないけど、2WAYみたいなアンダが出ないようなもの・・・ということで、1.5WAYというのが出てきました。効き的には1.1WAYとか1.2WAYという感じだそうですので、実際には1WAYの改良型ってとこでしょうかね。


タイムラグ

1WAYは2WAYに比べてアクセルOFFからONにした時に効くまでのタイムラグが大きい・・・という話がありますよね。で、私としては全然解らないので全日本ジムカーナでシングルランカーの選手さんにどうなのか?聞いてみました。

某全日本's選手曰く「私にも全然解りません〜(笑)」

だそうです(^-^;

全日本な人に解らないのに私達に解るはずがありません(キッパリ)。忘れましょう〜。

 

ついでに構造説明と、構造から考察。なんで効くかは下の図見てね。かなり簡略化してますけど、こんな感じで効きます。で、1WAYでも2WAYでもアクセルのON/OFFでクロスシャフトがプレッシャーリングの切り欠きを前後の動きます・・・つまりその間は効きにわずかなタイムラグが発生するのは同じなように思えますです。

1WAYでアクセルOFF(状態

クロスシャフト(中央の丸いトコ)がプレッシャーリングの平面な部分を押すためプレッシャーリングには左右に開く力が加わりません。
プレッシャーリング外側にあるフリクションプレート(摩擦板)は押されないので、差動制限がされません。


1WAYでのアクセルON状態

クロスシャフトがプレッシャーリングのクサビ状の部分を押すためプレッシャーリングに左右に開く力が加わります。
プレッシャーリング外側にあるフリクションプレート(摩擦板)は押されて、フリクションプレートの滑り止め溝によって差動が制限されます。

2WAYでのアクセルOFF状態

クロスシャフトがプレッシャーリングのクサビ状の部分を押すためプレッシャーリングに左右に開く力が加わります。
プレッシャーリング外側にあるフリクションプレート(摩擦板)は押されて、フリクションプレートの滑り止め溝によって差動が制限されます。
2WAYでのアクセルON状態

前後がクサビ状なので、アクセルONでもOFFと全く同じ動作になります。

 

02Aug'02

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