もっと誰でも出来る後足交換

 

後足の交換は前足に比べるととっても楽です。

作業車両:青バニーさん

 

← 作業中

 

いつものお姿はこっち →

*****注意*****
ジャッキで上げただけの状態で絶対に作業しないこと。
必ず馬(リジットラック)を使用しましょう。
ジャッキはガレージジャッキでも横方向の力には全く脆弱です。足交換では、硬く締まったボルト類を緩めるので、けっこう力や振動が加わります。ジャッキだけの状態では非常に危険です。
 

前足はダブルウィッシュボーンのアッパーアームがダンパーを囲むような形状(A型)をしていますが、後足はアッパーアームが1本棒型(I型)なのでダンパを抜くのが簡単です。

過去に交換経験のない車両ではネジ&ナット類がかなり固着していますので、前日&作業前にCRC5-56等の潤滑剤を噴き付けておくと、楽に緩みますしネジがなめるのも避けれて(^-^)V です。
 車両後方(画像左側)へ抜く余地があります。


取り外し

・ジャッキアップして馬(リジットラック)に乗せる。
説明は不要ですよね・・・。一応書くと・・・
フロントはサスのサブフレームの左右に渡っているメンバ部分。リアはデフにジャッキをかけます。ほとんどの車両が前が低いので、前から上げて馬に乗せ、後ろを上げて馬に乗せる(下ろす時は逆)という順番になります。

車高を落としてる等で、ジャッキが入らない場合は、

・板切れ等をタイヤの下に敷く。
・車積ジャッキである程度持ち上げてガレージジャッキを入れる(降ろす時に車積ジャッキを使うのを忘れないように)

という2通りの方法が使えます。

・アッパーマウントのナットを外す。
右側はスペアタイヤを降ろすと見えます。左側はガソリンフィラからのラインを覆っている薄い板を取外すと(10mmネジ)見えます。
アッパ部分のボディは2重底のようになっています。ここにナットを落とすと車を持ち上げて逆さに振らないと出てきません・・・。
(大嘘、爆)ナンデヤネン ( ^ o ^ )ノ☆/;^-^)ノ ええと、落とすと出すのが大変なんで気を付けてね。

14mmナット(ワッシャ無し)。

ダンパとバネを外して別々に使う場合は、ダンパロッド天頂のナット(アッパ中央のナット)を少し緩めておきます。車両から取外してから緩めようと思っても、押さえるのが大変でとっても面倒です。

・スタビライザのリンクを外す。
スタビのリンクを外します。画像では上側を外してますが、ボルトがバネと干渉しますので、下側の方が楽鴨?(下は組み付け時にボルトを通すのが面倒なんで、上でも下でも好きな方でどうぞ)(^-^;)

スタビを繋いだままにしておくと、アームを下げようとしても反対側の足まで繋がっているので、下がりません。
スタビのリンクを外しておくと、左右干渉せずに作業出来ます。

14mmボルト&ナット(スプリングワッシャ有り)。

・ダンパ下端のネジを抜く。
アーム側にネジが切ってあるのでナットはありませんです。

17mmボルト(ワッシャ無し)。

・アームを下げる。
ブレーキロータやホイールボルトを踏みつけてアームを下げます。
この状態で上側からダンパ&バネを取り外します。抜き出す時にフェンダを傷付けないように注意!。

・抜けました〜。

前足に比べると半分程の時間でOKでっす。
ただし、これはNA型ロドスタの場合です。NB型ロドスタの純正ダンパの場合は、ダンパ天頂のネジが長く突き出しているので、アームを踏んでも抜けるところまでアームが下がりません。

NB純正な場合と、アームを思いっきり踏むのがしんどい場合は、赤矢印のアッパアームとハブを繋ぐネジを抜いてアッパアームとロアアームを分離すると簡単に抜けるようになります。う〜む、不精せずに最初からアッパとロアを分離した方がいいですね(^-^;)


取り付け

外した手順と逆手順でOKです。

純正では、ボディ側の塗装の保護用と思われる薄いプラスチックのシートがアッパーマウントとボディの間に挟んであります。社外品のショックセット等には付属していませんので、移植しておきます。

また、ゴムブッシュの介在する部分
・スタビライザーのリンク
・ダンパー下端
は、そのままの状態で締め付けると、足が伸びきった状態で締め付ける事になります。ホイールを付けて車両を馬から下ろし重力が掛けると、足が縮み常時ブッシュがねじれた状態となります。
これを避けるには、ジャッキでアームを持ち上げ近隣の馬からわずかに車両が浮く状態(重力がかかっている状態と同じアームの位置)で、上記2点の締め付けを行います(めんどうなんで、あまりしないけど・・・(^-^;))。

取り付け時は、ボルトやナットのネジ部分を綺麗に拭いて、グリスを塗布しておくと錆びないのでボルトが固着せずGood!です(CRC5-56等の潤滑剤は揮発しちゃうので、意味無いでっす)。


NBロドスタ補足情報

NA型ロードスタのHPなんですけど(^-^)、一応情報〜。

NB型のロードスタの足交換を行ったのですが、アッパマウントのナットがカシメられていました(抜け防止としてナットの一部を変形してあった)。新車よりの装着純正足で前後共全てのアッパのナットがそうなっていましたので、MAZDAの工場での標準仕様でしょう。

傷の付いたナットでも締めれないことはないんですが、非常に硬くてアッパ側のネジを潰しそうです。事前に新品のナットを用意するのがお勧めです。

 

17Aug'01

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