画像提供：森脇＠和歌山さん
画像提供：森脇＠和歌山さん
なんだ、このタイトルは？（笑）ですが、ボディカラーのマリナブルーから、友人が「まりなちゃん」と名付けてくれてます（ヲイヲイ）。で、赤いバネの装着のお話。
中古でうちにやって来た時のまりなちゃんは40,000km走行の純正足でした。その後、ダンパをKYBのSRspecialに変更しましたが、交換後30000kmを超えて、抜けてきた感触が濃厚となったので再度の交換を実施しました。
NAロードスターのリアのストロークが少ない
のはリアのダンパ長をフロントと比べてみると一目瞭然です。追い込むと純正バネのリアは簡単にボトムしバンプラバーにヒットします。
サーキット走行を主体とする方の話では、ショックのオーバーホール周期は、フロント１回に対してリアは２回だそうです（リアのダンパは小さいので油量＆ガス量共に少ないため）。
バネのレートを上げてやれば、短いバネでもボトムはしづらくなりますが、街乗りを考慮してあんまり極端なレートにはしたくないし・・・。かと言ってノーマルでは姿勢変化がちょっと大きいように思える・・・。
そこで、車高が落ちなくて、純正標準品よりちょと硬めなバネを探してみたんですが、世の中車高の落ちるバネしかない！
落ちないのはキャロッセ、松田速度などのジムカーナ用バネに限られます。悩んでいる時にClub
de Roadster（ロードスターのメーリングリスト）で「純正赤バネ！」というアドバイスを頂きました。赤バネとはNA用純正ハードサス・キットのバネです。で、赤バネと安部ビルシュタイン（阿部商会が輸入しているビルシュタイン）の組み合わせは、なかなかいいよとのこと。
足や車両の運動理論は赤バネを教えて頂いた桜田さんのＨＰダンナのガレージが非常に詳しくて参考になります。
純正ハードサスキットは当時の用品カタログによると、２割レートアップとのことですので、そのまま計算してみると、
F 3.35kg/mm
R 2.01kg/mm
となります。ただし、巻線数、自由長共に純正標準バネより少ない＆短いですので、レートだけでの比較は出来ないです。
と言う訳で中古で赤バネと純正Sスペ用ビルちゃんを手配し交換しました。安部ビルにしなかったのは、中古で安く出て来なかったからです（純正のビルちゃんは、みんな交換して余らせるせいか、走行の少ないものが比較的安価に出てきます）。
事前に「ちょっとリア車高上がるよ」とは言われてたんですが．．．、見ての通り純正よりリア高いです、トホホ。確かにストロークはあるある、だが．．．。
後方の程よく車高の落ちたVスペと比べると一目瞭然です。
前は純正よりちょっと落ちた感じになります。
フロント リア
たばこの箱で測ってみました。リアは完全に箱より隙間の方が広いです。
試走してます。遠目には車高なんて解りません、ね！
ダンパの寿命は、使用状況によって変わりますので断定的なことは言えませんが、一般的な使用で、ダンパの賞味期限は概ね３万〜４万kmという実例が多いですね。慣らしが終った状態から劣化する方向に推移していきますので、いきなり悪くなるわけでは無く徐々に抜けてきます。どのへんで交換するかは、お好みと財布にご相談（^-^;）。
乗り味は、 Sスペの足がドダダダダダという感じですが、赤バネはSスペ純正より少々硬いバネのせいか、ドダくくくって感じになります。「ドダ」は沈み込む時で、「くくく」はSスペ純正だと沈んだままの足がボトミングするのに対して、バネが減衰しながら落ち着く感じです。
交換当初はリアが高いというのが頭にインプットされたせいか、リアが軽いのではないかという精神的なプレッシャーが抜けなかったんですが、特に感知できる程の差異はありませんでした。当然後ろに対して前が落ちている方が前荷重になる＆前に荷重し易いので、お尻を振り出し易いセッティングではありますが。
当初感じた乗り心地の悪さも、素直な特性の好印象に押されて感じなくなってしまいました。複数のＳスペシャルのオーナから、これは良い！って試乗感想を貰ってますので、Ｓスペの乗り味は嫌だけど、純正ノーマル足まで柔らかくしたくない人には、ダンパが流用出来るので安上がりでいいと思いますよ。
ただ、NB8Cでフロント８ｋｇリア６ｋｇを入れているオーナさんから、「ゴツゴツするねぇ、これ」といわれています。ボディ剛性が高く、ショックアッパのダンパ受け部分を分離しているＮＢの乗り味から見るとハードなようです（ブッシュ類もへたってきているので、ショックが働く前にブッシュのガタでゴツゴツしてる鴨？って予想もかなりあるんですけどね（^-^;））。
24Dec'99,22May'99,11Aug'99
