闇に光る者ピッカピッカ☆警報機のような・・・点滅するだけのランプ

 

センターコンソール上中央の赤い奴でっす〜治安だけは良いのが日本の良いトコだったんですが、最近の不景気を反映してか車上荒しが増えてるみたいですねぇ。
先日も友人が幌を切られて車上荒しに合いました。たいして盗る物は無いわけで、幌直すのが最大の被害になっちゃう、なんともやりきれない状態・・・。

犯人に死の呪いをψ(`∇´)ψウケケケケ。

でも、高価な警報機を付けるのもねぇ。近接センサーだと横に停めてる人が近づいただけで鳴っちゃうし(駐車場狭いもん)、ドア開けると鳴る奴は鳴る前に幌切られちゃってるから意味ないもんねえ。

で、ピカピカ光るだけの警戒中LEDランプを作ってみました。当然警報は鳴らないんで、ただのダミーね。

しかし、ここで公開しちゃうと意味無いような・・・(爆)

 

最初は、¥1,000.-程の市販品を買ってみました。
これは光度センサが付いていて暗くなると点滅します(明るいと消灯)って奴です。まずまず使えるんですが、夜になると点滅するんで、夜運転する時はスイッチをOFFしないといけない・・・&ボタン電池なんで電流を極限まで少なくして電池の保ちを良くしてるせいか、LEDがと〜っても暗いです。確かに点滅してるんだけど、実に弱々しい光・・・(-.-;。

それに両面テープで貼るだけってのは、見れば解っちゃうよねぇ。泥棒さんも研究してるだろうし(ホントか?)
ちょいと改造して明るくしようとしたんですが、回路的にちょいと限界でした。

では、作ってしまえ!ってのが、今回の話。


回路と仕様

本職が電子回路屋なんで、ちょこちょこと作りました。仕事でやってるんで趣味で電子回路触るのはあんまり好きじゃないんだけど(笑)

機能としては、バッテリーより給電して0.8[sec]周期で赤色LEDを点滅させます。また、ACC(アクセサリ)電源がONすると消灯状態となります。ACCはイグニションキーをONにすると通電されるので、
・エンジンかけて走ってる時 → 消灯
・キーを抜いたら → 点滅
となります。要は自動〜。

車のバッテリィは簡単には減らないくらい容量はあるんで、十分電流流して明るく出来るんですが、それでも消費が少ない方が精神衛生上良い(^-^;んで、電流はなるべく低消費で設計しました。ただ、それではLEDが暗くなるので、今入手できる最も明るいLEDを使用します。通常輝度のLEDは2〜4[mcd](ミリカンデラ)なんですが、今回使用したものは10,000[mcd]まで発光できます・・・ただし、電流減らしたんで今回の回路では2,000〜2,500[mcd]です(でも、異様に明るい)(^-^)

このLEDは残念ながらクリアモールド(つまり透明)で、指向性が強い(一方向に懐中電灯みたいに光が出る)ため、横から見るとLEDが光っているようには見えません(異様に明るくて指向性があるってことは、信号機やハイマウントストップランプ用ですかねぇ)。そこで、LED用の赤のプラスチックカバーを被せました。これで光が拡散して良い感じになります。

この回路での消費電流は、
・計算値 = 4[mA]
・実測値 = 5[mA]
です(LEDの点灯時と消灯時のアベレージ値)。
NA6CEの通常状態(純正カセットデッキ&CD付き)でキーを抜いて駐車している状態だと、9[mA](実測値)が流れています。これに5[mA]程増えるだけですから、気にする消費ではないですね。

回路図はコチラ〜(^-^)/

回路図見て解らない人は諦めて下さい・・・ぉぃぉぃ。

部品番号

メーカ

正式型番

数量

仕様等

U1 東芝 TC4069UBP 1 4000シリーズCMOS、ノンバッファインバータ
Q1 東芝 2SC1815Y 1 スイッチングトランジスタ
D1 東芝 1S1588 1 スイッチングダイオード
D2 東芝 TLSH180P 1 超高輝度LED

R1

  2.2k,1/4W 1 カーボン抵抗

R2

  360k,1/4W 1 カーボン抵抗

R3

  10k,1/4W 1 カーボン抵抗

R4

  2k,1/4W 1 カーボン抵抗

C1

  1u,50V 1 積層セラミックコンデンサ

F1,F2

  125V,1/8A 2 リード型ピコヒューズ

PCB

    1 ユニバーサル片面紙エポキシ

ケーブル

  0.5sq   必要量

コネクタ

AMP エレクトロタップ 2 0.5〜0.85sq用

部品


こんなんになりました

PCBケース
左: 基板の完成した状態
右: ケースに入れて点滅試験中

ケースはタバコの箱の半分くらいのサイズです。もっと小さくできますが、これくらいならどこにでも付けれますもんね。

 


どう付ける?

バッテリィ電源とACC電源はオーディオユニットに接続されているコネクタより給電しました。MAZDAのオーディオのコネクタは共通なんで、どのロドスタでもこの方法で取り出せます。

MAZDA車のオーディオコネクタ
「BATT」が常時通電のバッテリィです。「ACC」がキーONで通電されるアクセサリです。

接続はエレクトロタップと呼ばれるものを使います。これは「AMP」(アンプ)というコネクタメーカさんの製品で、ケーブルを挟んでプライヤで潰すだけで、接続ができます。エレクトロタップはケーブルが断線するとか、接触が悪いとかの話しがありますが、指定の太さのコードで使う場合は、十分信頼できます。エレクトロタップはケーブル太さによって数種類が発売されていますので、太さに適合しているものを使わないといけませんです。

3種類のエレクトロタップ閉じてケーブルを挟みこみます

3種類のエレクトロタップです。青が1.25〜2sq用、赤が0.5〜0.85sq用、白が0.18〜0.36sq用です。右画像のようにケーブルを挟みこんで潰すと内部の金属の溝でケーブルの被覆だけが切られて、導線部分が挟まれます。ペンチでで潰すだけで簡単に接続ができるので便利です(くれぐれも指定のケーブル太さを守ること)。
NA6CEのオーディオ配線は赤(0.5〜0.85sq用)が適合しました。

オーディオの後ろに本体をぶら下げて、オーディオ配線から電源を繋いだ関係で、最初はLEDをセンターパネルに付けました。ドリルで穴を開けて・・・と思ったら角質化しててパリパリ割れました(X_X)。
その後、画像の位置に移設してます。ここにダッシュボードを固するネジを隔す四角いプラスチックの蓋があります。コレを外すと内部へ通じている穴が空いていてケーブルを通すことが出来ます。この蓋に穴を開けてLEDの赤いキャップをエポキシ系接着剤で取り付けています。
ダッショボード前端なんで、外からも良く見えてGood!な位置です。

今回使ったLEDは、直径が約φ5mmですので、内径5mmのゴムブッシュ(電子パーツ屋なら普通に売ってます)を使って固定するのも綺麗に収まります。ゴムに光束が反射するのか、なかなか良い感じになります。


出来あがり

 


夜間点滅させるとこんな風になります。

異常に明るいでしょ〜。最初は、4500[mcd]で作ったんですが、あまりに明るいので防犯上好ましくない(?)ので暗くしました(笑)。

電子回路を自作できる人はお安くできるので良いですよん。概ね¥1,000.-くらいで出来ると思います。
さて・・・・・・効果は・・・・・・?

ちなみにその後、ホンモノの警報機も付けちゃいました。

 

14May'02,9Mar'01,20Feb'01

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